導入編

開業のためのホームページで抑えるべき12のポイント

こんにちは。
「開業で失敗しないためのネット活用 実践講座・響(ひびき)」講師のリョウです。

前の講義(ネット集客・ネット営業のいろは)では、ネット集客とネット営業その基本を勉強しました。

今回の講義では、開業のためのホームページを作るにあたり抑えるべきポイントを、12の機能やデザインにまとめました。

自分で作る場合でも、プロに頼む場合でも、
このような要素を満たすホームページとなっているいかをチェックしながら、ご自身の開業ホームページをご用意いただければと思います。

それでは、順に見ていきましょう。

Point.1: 自分でページを追加・編集できる「更新システム」

1つ目のポイントは、自分でホームページを更新できることです。
これが可能な更新システムのことを一般に、CMS(Contents Management System:コンテンツ・マネジメント・システム)と呼びます。
ネット集客では、お客様が検索したキーワードで自分のホームページが上位に来る必要があります。そのためには、お客様の興味・関心を満たすページをいつでも追加・編集できることが重要なのです。

この更新システムがない場合、ページを追加・編集するには、自分で作る場合、その都度、HTMLやCSSとよばれるプログラムを使わなければなりません。
「じゃあプロに頼めばいいんじゃないの」と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、プロに頼む場合、今度は、その都度更新費用を請求されることが多いです。

これに対して、更新システムがあれば、自分でブログを書くような感覚で、自由に手軽にページの編集や追加を行えます。

ネット集客だけでなく、ネット営業でも更新システムは重要です。
メニューの金額変更や、イベントのお知らせなど、お客様にタイムリーに情報を発信するためには、自分で簡単にページの追加や編集を行えることが重要なのです。

Point.1: 自分でページを追加・編集できる「更新システム」。

Point.2: PC/スマホ/タブレットなどに対応「スマホ対応」

2つ目のポイントは、スマホ対応です。

専門用語では、マルチデバイス対応や、レスポンシブ対応などとも呼ばれます。
(プロの制作会社のページにこの単語がある場合は、「スマホ対応しているんだな」とご理解ください)。

スマホ対応と言っていますが、AndroidやiPhoneのスマートフォンだけでなく、iPadなどのタブレットでも綺麗にホームページが表示されることが重要です。

スマホ対応されていないホームページのデメリットは2つあります。

1つ目は、単純に「見にくい」ためです。
PC向けのホームページをスマートフォンでみると、極端に文字サイズが小さくなり、書いてある内容を読むことができなくなってしまいます。現在、インターネットユーザーの半分はスマートフォンです。これに対応していないだけで、ネット活用で増えるお客様を失ってしまっているようなものです。

2つ目は、あまり知られてませんが、重要です。
2つ目の理由は、「検索エンジンからのアクセスが増えにくくなる」ためです。

ネット営業だけでなく、ネット集客にはまで影響するなんて、少し意外ではありませんか?
ホームページの「スマホ対応」は、スマートフォンでの見やすさのためだけにするものではないのです。

2016年10月に、検索エンジンの大手であるGoogleがSEO(検索エンジン対策)のカンファレンスにおいて、
「ホームページ検索順位を決める情報源はこれまでPC向けホームページの情報だった。しかし、これからはスマホ向けのホームページの情報によって順位を決める(※)」
と正式に発表しています。

※わかりやすさを重要視し意訳しています。正しくは出典元の以下をご確認ください。
出典:Within months, Google to divide its index, giving mobile users better & fresher content

このように昨今のネット活用では、すなわち、見やすさだけでなく、ホームページの訪問者を増やすためにも、ホームページのスマホ対応は必要不可欠なものとなってきているのです。

Point.3: ソーシャルメディアを有効活用「SNS連携」

3つ目のポイントは、SNS(ソーシャルメディア)連携です。
ネット集客において、検索エンジンに次いで重要な要素がソーシャルメディアです。

ホームページとあなたのソーシャルメディアでのアカウントを紐付けることにより、より集客力を高め、集客したお客様へあなたの商品やサービスの魅力を相互に伝えられるようになります。

Twitter(ツイッター)やFacebook(フェイスブック)だけでなく、Instagram(インスタグラム)など、利用率の高いアカウントに対応していることが重要です。

欲を言えば、更新システムで記事を投稿すると、自動的にTwitterでツイートされるような同時投稿機能に対応しているものもありますので、そのようなホームページ制作サービスを選択されるもの良いでしょう。

Point.4: 訪れた見込み客の行動を分析「アクセス解析」

4つ目のポイントは、アクセス解析に対応していることです。
昔からホームページの運営をされていた方では勘違いされる方もいらっしゃったのですが、アクセスカウンターではなく「アクセス解析」です。

ホームページは作成することよりも、作成したあとの分析が重要です。

単純なアクセス数のカウントだけでなく、
・どこからどれだけホームページにアクセスが来ていて、
・どのページがどれだけ見られているか
がわかるようになります。

例えば、アクセス解析からは、
・予約ページへのアクセスは、月あたり500件
・予約ページにあるフォームからの申し込みは月5件
・つまり予約率は1%
といった事実がわかります。

この事実を踏まえ、仮説立てと改善を行うことで、以下のような結果を出すことも可能です。

<事実>
・予約率が1%(お申込み数:5件/月)
 ↓
<仮説立て>
・フォームの入力が面倒だったことが原因かも知れない
・予約を迷ったままやめてしまったことが原因かも知れない
 ↓
<改善>
・フォーム入力しなくても良いように、電話番号を記載しよう
・予約を後押しできるようにWEB予約特典を記載しよう
 ↓
<結果>
・予約率が5%(お申込み数:25件/月)

このようなPDCA(改善)サイクルを回していくためにも、ネット活用にアクセス解析は無くてはならない存在です。

Point.5: ホームページの情報を構造化「SEO対応」

5つ目のポイントは、SEO対応です。
これから開業、開業して間もないホームページでも始めることができ、中長期的な視点で継続して見込み客を集めることを期待できるため、開業するならば必ず抑えておきたい内容です。

YahooやGoogleなどの検索エンジンで上位に表示されるための取り組みを、SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)と言います。
何をすれば検索エンジンで上位に表示されるか、の明確なルールは公開されていませんが、大事にすべき考え方は存在します。

それは、検索エンジンに「このホームページは見る人のためになる」と判断されることです。
「ためになる」と判断されるためには、ホームページ訪問者のためになる情報を発信している前提のうえ、以下の2つの観点から情報が構造化されていることが重要です。
A) ページとページの関係性の構造化
B) ページ内の情報の構造化

「A) ページ間の関係性の構造化」では、
ページの親子関係に沿ってリンクが張り巡らされていることが重要です。

例えば、「H.K.さん40代男性からのお客様の声」というページは、
トップページ>お客様の声>H.K.さん40代男性からのお客様の声
のように「お客様の声」のカテゴリのなかにあることが正しい構造化ですが、

トップページ>イベントのお知らせ>H.K.さん40代男性からのお客様の声
のように「イベントのお知らせ」のカテゴリにいることは情報の構造化の観点からは誤りです。

そのため、ホームページを選ぶ際は、ページの親子関係を設定する機能を持ち合わせている必要があります。

「B) ページ内の情報の構造化」では、
そのページを作っているプログラムであるHTML(エイチ・ティー・エム・エル)が文法に沿って正しく記載されていることが重要です。

そもそもHTMLが情報を構造化するためのプログラムであり、HTMLの文法通りでないということは、すなわち情報が構造化されていないことになるためです。

HTMLでは、見出しや段落、リストや引用箇所など、ただの文字に意味を持たせる言語です。
文字の意味と、HTMLが表す意味を正しく対応させることが重要です。
また、HTMLの文法は、方言のようななまりが存在するのですが、W3Cという団体がなまり無しの業界標準を定めています。

そのため、ホームページを選ぶ際は、このW3Cの業界標準が取り入れられていることを確認しましょう。

Point.6: ライバルに差をつける「SEO強化機能」

6つ目のポイントは、SEO強化機能です。

5つ目で紹介したポイントは、業界で普及している更新システム(WordPressなど)には予め備わっているのですが、開業ホームページにおいては、それだけではSEOは不十分です。
ライバルのホームページと差をつけるためには、より強力なSEO機能を持ち合わせたホームページを用意することがおすすめです。

これらのSEO強化機能には、様々なものが存在します。

例えば、以下のような機能は、特に低価格帯のホームページ制作会社では珍しく、ライバルのホームページと差をつけることができるでしょう。

・「meta title」「meta description」と呼ばれるページの付加情報を、ページ単位でプログラムの書き換えなく簡単に設定できる機能
<これがないと…>:お客様の個別具体的な興味からのアクセスを集めることが難しい。
<これがあると…>:ページ単位で集客したいお客様の興味を決めて対策することにより、個別具体的な興味を集めることができる。

・HTMLがわからなくても文法通りのページを作成できるビルダー機能
<これがないと…>:HTMLがわからないにも関わらず見よう見真似でHTMLを書くことによってEOのために構造化されたプログラムを壊してしまう可能性がある。
<これがあると…>:HTMLのコード生成はシステムに任せることによって、ページ内の情報構造を壊すことなくSEO対応のページを増やすことができる。
 

Point.7: SNSの口コミを増やす「シェアボタン」

7つ目のポイントは、TwitterやFacebookなどSNSの口コミを増やす「シェアボタン」です。

「ネット集客・営業編」でご紹介したSNS連携機能との違いは、「情報の発信者が誰か」の違いです。

「SNS連携機能」は、自分のアカウントとホームページを関連付ける、自分が主体であるのに対して、
「シェアボタン」は、ホームページに来たお客様がそのページを宣伝する、お客様が主体です。

SNSには、Twitter、Facebook、Google+、はてなブックマーク、Pocket、feedly、Pinitなど様々なサービスがあります。
最低限、TwitterやFacebookなど主要なサービスのシェアボタンは抑えつつ、そのほかのサービスにも対応して、できるだけ広くお客様に口コミの機会を作りましょう。

Point.8: 注意を引いて行動を促す「デザイン」

ホームページは、情報とデザインの2つの要素から成り立っています。
ホームページにどんな内容を掲載するかは重要ですが、どのようなデザインのうえで伝えるか、もそれと同じくらい重要です。
ホームページは、インターネットの世界における看板です。その看板が、素人が作ったようなデザインでは、あなたの商品やサービスへの信頼を揺るがしかねません。

ホームページにおけるデザインには、3つの役割があります。
「注意を引く」「見続けてもらう」「行動してもらう」です。

「注意を引く」ためには、ホームページに訪問してすぐ目につく場所にお客様の興味や関心を引きつける文章や画像が表示されている必要があります。
「見続けてもらう」ためには、ホームページの色彩が客層と一致していることや、ホームページがストレス無く表示されることが重要です。
「行動してもらう」ためには、いつでもわかりやすい位置に予約フォームや電話番号が表示されている必要があります。

「注意を引く」「見続けてもらう」「行動してもらう」。
この3つのストーリーがデザインで考慮されているか、このことを意識しながらホームページをご用意ください。

Point.9: お問い合わせや予約を受け付ける「フォーム機能」

ネット営業するホームページでなくてはならない機能が、フォーム機能です。
フォーム機能によって、お問い合わせフォームや予約フォーム、購入フォーム、お申込みフォームなど、お客様との連絡窓口を作ることができます。

また、このフォーム機能は、自分で項目を変更できることが大切です。
よくある制作サービスでは、管理画面なども用意されていなく「項目の変更には別料金がかかります。」と追加料金が発生するケースもあります。

ネット営業において、フォームの内容はお客様の反応次第でどんどん改善していくべき場所ですので、追加料金なくフォームの内容変更が可能なホームページをお選びください。

Point.10: お客様へはすぐにお礼を「自動返信メール機能」

フォーム機能をアシストする機能として抑えておきたいポイントは、自動返信メール機能です。

自動返信メールには、2種類あります。

ひとつは、「お客様へ配信する自動メール」です。

お客様がフォームから連絡されるとき、そのお客様はあなたの商品・サービスに期待や不安など何かしらの興味を持っていただいている状態です。
興味を持っていただいたお客様により信頼と安心を感じていただくために、自動返信メールは有効です。

「お問い合わせいただいたことに対するお礼」「お問い合わせいただいた内容」の2つをメール文面に含んで、お客様へのご連絡差し上げましょう。

もうひとつは、「自分自身へ配信する自動メール」です。

管理画面にアクセスしてお客様の問い合わせに気付くのでは、管理画面にアクセスしなければお問い合わせの有無を確認することができず、サービスの質が低下してしまいます。
お問い合わせがあったことを自分自身に自動メールで通知することによって、いち早くお客様からのお問い合わせに気付くことができるようになります。

いただいたお問い合わせにはすぐに反応して、あなたのサービスへの安心と信頼を築きましょう。

Point.11: お客様の声や事例を紹介する「ギャラリー機能」

開業ホームページにおいて、あるとネット営業力が高まる機能として、ギャラリー機能があります。
ここで言うギャラリー機能とは、写真ギャラリーだけでなく、「お客様の声」や「過去の実績」など自社の商品やサービスの実績をアピールすることができる機能を指しています。

これから開業で間もないうちは「お客様の声」や「過去の実績」のアピールは難しいですが、開業後に実績と合わせてコンテンツを追加し、開業におけるネット営業力を高めていきましょう。

Point.12: かゆいところに手が届くデザインの「カスタマイズ機能」

最後は、デザインのカスタマイズ機能です。
経験したことのある方ならおわかりかと思いますが、自分で作る場合・プロに頼む場合、どちらの場合でも一度作ったデザインを変更するには多くの手間がかかります。

ボタンの位置を少しずらしたい、サイト全体の色を変更したい、文字の大きさを変えたい、など。
自分で対応すると数時間から数日、制作会社に依頼すると都度費用が発生することは少なくありません。

ホームページの運営を続けていくと、お客様からのお問い合わせがより増えるデザインとなるよう細かなカスタマイズを行いたくなります。
そのため、いくつかのテンプレートから選んで終わり、だけのホームページではなく、テンプレートなどをベースにしつつも、細かなデザインのカスタマイズ機能が備わっているホームページ選びをおすすめいたします。

おわりに

最後まで読了お疲れ様でした。
以上が、開業のためのホームページで抑えるべき12のポイントになります。
おさらいとして、改めて12のポイントを確認しましょう。

Point.1: 自分でページを追加・編集できる「更新システム」
Point.2: PC/スマホ/タブレットなどに対応「スマホ対応」
Point.3: ソーシャルメディアを有効活用「SNS連携」
Point.4: 訪れた見込み客の行動を分析「アクセス解析」
Point.5: ホームページの情報を構造化「SEO対応」
Point.6: ライバルに差をつける「SEO強化機能」
Point.7: SNSの口コミを増やす「シェアボタン」
Point.8: 注意を引いて行動を促す「デザイン」
Point.9: お問い合わせや予約を受け付ける「フォーム機能」
Point.10: お客様へはすぐにお礼を「自動返信メール機能」
Point.11: お客様の声や事例を紹介する「ギャラリー機能」
Point.12: かゆいところに手が届くデザインの「カスタマイズ機能」

ここまでで開業のためのホームページにおいて抑えるべきポイントは理解できました。
それでは、このポイントを満たすホームページは、どうやって作れば良いのでしょうか。

次の講義では、自分で作る・プロで作る、2つのケースからどちらが良いかを考えてみましょう。

このページは「開業で失敗しないためのネット活用 実践講座・響(ひびき)」の「導入編」の一部です。はじめてこのサイトへお越しの方は「開業で失敗しないために:開業講座「響(ひびき)」とは」をお読みください。

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